AEROSMITHは本当に呪われたのか?
AEROSMITHの15枚目のスタジオ・アルバムは、ツアーに間に合わないうちにレコーディングを延期してしまったが、今年8月、フロントマンのSteven Tylerのステージからの転落事故でツアーまで中止された。そしてスタジオに戻って、レコーディングの続きが行われるかと思いきや・・・。どうやらそれも延期される見込みのようだ。一体AEROSMITHのメンバー間に何かあったのだろうか。ここ数ヶ月の彼らの動きをまとめてみよう。
確かに、ツアーがキャンセルになって、ギタリストJoe Perryは非常にがっかりしていた。レコーディング・スタジオからライヴ・ステージに移り、AEROSMITHのパフォーマンス状態がとてもよくなっていることを楽しんでいた。しかし、JoeはStevenがステージから落ちた時には怒りを覚えていた。それ以前にも公演が何日かキャンセルいた為、またツアーが中断されるのに落胆したという。Stevenとは5週間も口を利いておらず、10年も一緒に曲を書いていないと、Associated Pressに語っていた。
Joeはボストンの自宅に戻る手段をツアーバスに乗って、途中で立ち寄れるだけラジオ局を訪問すると決め、バンド会議も開いて今後のツアーについても話し合うことにした。ギタリストBrad Whitfordは愛車フェラーリから降りる時に頭を強打して、ツアーの最初の7日間は不参加だった。6月28日のショーでStevenは足を負傷し、7月から7公演をキャンセル、べーシストのTom Hamiltonは、代役のベーシストを立て、喉頭癌の治療の為にツアーの途中から離脱していた。
今回のStevenの転倒事故も、一説によるとお酒やドラッグにまた手を出していたという疑惑も浮上したが、Stevenはこの噂をきっぱりと否定している。
そんな呪われた状態のAEROSMITHだったが、10月18 、20日にハワイのマウイ島、そして11月1日にドバイでFormula Oneのレース・イベントに出演。軽やかなステージ・パフォーマンスを披露、怪我の経過が良かったことをStevenが証明した。
ところが、ニューハンプシャーのメディア、Concordmonitor.comの報道によると、AEROSMITHとしてスタジオには戻らず、先日Stevenは来年1月23日ニューハンプシャー州のCapitol Center for the Arts in Concord(1,300 収容)で、マルティメディアなソロ・ライヴをいきなり発表して周囲を驚かせた。”Dream On, An Intimate Evening with Steven Tyler” と題されたこのショーは、Stevenが2曲ピアノの弾き語りも行い、30分間のQ&Aセッション、ライヴ映像上映、ツアー人生、ドラッグ人生の秘話なども語るという、まるで日本式に言うと“ディナーショー”的な内容になっている。
チケットの値段は$75から$200まで、高額な席はショーの前にMeet&Greetも開かれる。収益の一部は児童虐待防止など、Child and Family Servicesの活動団体に寄付されるとの事。
そのニュースを聞いたJoeは「Stevenが他のプロジェクトをやりたがっている。でも、AEROSMITHはファンの為にスタジオに戻って新曲をレコーディングして、ツアーをやらなくてはいけない。6年前から決まっていたスタンダードな順序のはずだ。AEROSMITHで歌うStevenのはずが、どうやら今では他のことをやりたいようだ。それがお望みで、ちゃんと計画立てているなら構わないが、残りのバンド・メンバーも人生のプランってものがある」と、ドバイのメディア、The Nationalに語った。だが、AEROSMITHのツアーがStevenの怪我でキャンセルされると、Joeは真っ先にTHE JOE PERRY PROJECTとして、アルバムをリリースし、ツアーに出た。勿論、この活動はAEROSMITHに全く悪影響を与えていない。
10月のハワイ公演に続いて、11月1日のドバイ公演では、Abu Dhabi Grand Prixの観客50,000人の前で何事もなかったかのように、エキサイティングなAEROSMITHのショーが行われた。しかし、オフステージでは何かが違っていた。今度はStevenがイギリスのClassic Rock.comに、ソロのプロジェクトを始めると語ったのだ。
「まだ何をやるかわからないよ。でも間違いなくそれはSteven Tylerっぽいもの、そう、Tylerってブランドになるよ」と語った。そう、スタジオに戻るどころか、怪我によってZZ TOPとツアーをしていた彼らには、今年の終わりには再びZZ TOPと南米ツアーが予定されていたのだが、ソロ・プロジェクトをやりたいStevenによってキャンセルされたのだ。
また、事故後の3回の公演(ハワイ、ドバイ)では、Steven1人が他のメンバーからうんと離れた距離の孤立した楽屋に鍵をかけ、メンバーはステージのオープニング・ナンバーでStevenと初めて顔を合わせる…、そんな形だったそうだ。これから数週間後、バンドは今後のStevenのことで話し合いをするそうだ。もしかすると長い間、ブレイクを取るかもしれないし、AEROSMITHに新しいヴォーカリストを加入させ、バンドを継続するという可能性もある、とClassic Rock Magazineは見ているようだ。
もう1人のギタリスト、Bradは「それはいい事なのかわからない。誰を加入させられるか、そして誰がそれを望むかによる。そいつは大きな代役だからね。誰もStevenの代わりにはなれないし、真似もできないよ。彼は特別。でも、誰かがそれをやりたくて、化学反応が正しければ、ダメな話ではない」と明かした。なんて微妙なコメントであろうか。解散しないとしても、Stevenが辞める可能性を匂わせる意味深な発言だ。そしてClassic Rock Magazineはさらにこう付け加えている。近々AEROSMITHのファンにはとても大きなサプライズとなる、彼らのフルストーリーを公開すると。
AEROSMITHのヴォーカリストはSteven以外いない、とファンならみんなそう思うはずなのだが…。まさか、先日の以下の映像にあるように、ハワイ公演の後のドバイ公演がStevenにとって最後のAEROSMITHのショーになるのか?そうは願いたくないところだ。
AEROSMITH Setlist
@Honolulu, Hawaii’s Blaisdell Arena
Oct.18, 2009
01. Eat The Rich
02. Fallin In Love (Is Hard On The Knees)
03. Ragdoll
04. Walkin’ The Dog
05. Dream On
06. Last Child
07. Same Old Song and Dance
08. Stop Messin’ Around
09. Love In an Elevator
10. Cryin’
11. Draw The Line
12. Livin’ On The Edge
13. Walk This Way
14. Sweet Emotion
Encore
15. Guitar Hero Joe
16. Train Kept A Rollin’
CNNによるドバイでのインタビュー映像はこちら。
















