やっと最終日をお伝えします。メインは以下のラインナップで。
お昼過ぎからのステージで、もう毎日ギンギンの日差しの中、それでもみんな元気ですね。バックステージはまだエアコンがあるからいいものの、観客席で観ていた人は茹でロブスター状態になってもおかしくないはずです。暑い中、さらに熱いライヴだった事は確かです。この4日間に渡るビッグ・イベントのラスト・デイですから。
BRITNY FOXは12時半前にステージに上がったのですが、こんな時間帯のせいで、日差しがかなり眩しそうでした。観客もまだそんなに揃っていない時間帯でしたが、エネルギッシュなライブを観せるところはさすがに長年のキャリアを積むプロ。最後に名曲“Girlschool”を披露してくれました。今回の出演者の殆どが当てはまるように“ヘアーメタル”と言われる類のバンドは今や大きなルックスの変貌を遂げていますが、印象に残るのはヘアースタイルそのものよりも、名曲だって事ですね。ひとつだけ気になったのはドラマーが一時的にJonny Deeの代わりに元WHITE LIONのGreg D'Angeloだったはずが、Henryという人でした。(後からBillyから聞きました)
↑Billy Childs (Bass) & Tommy Paris (Vo)
それからSTEELHEARTです。クロアチア出身のヴォーカリスト、Miljenko Matijevicの歌唱力は相変わらず見事です!ミリオンセラーの経験を持ちながら、絶頂期に(SLAUGHTERの前座として)コロラド州デンヴァーのステージ上で、頭上に落下してきたライトに押し潰され、顔面からステージに叩きつけられ、鼻、顎、頬骨、背骨を捻って、頭を22針も縫う大事故に巻き込まれたのでした。そのまま立ち上がってステージ脇まで歩いたという奇跡的なエピソードもありますが、その後完全復活するには数年もかかって、実際記憶もだいぶ失くしたという悲痛の苦悩を乗り越え、こうしてまた活躍してくれる逞しさに脱帽するばかりです。
Mark Wahlbergが演じた映画『ROCK STAR』でMarkの代わりに歌っていましたね。彼の気配りも素晴らしかったです。4曲入りのEPを頂きましたが、ハードロックというよりはインダストリアル・ロックのような曲もあり、歌声はカラフルに艶が出ていました。
お次はL.A. GUNSです。彼らも今となっては分裂したバンド・メンバーで同名のバンドが重複してしまって、マネージメントもファンも混乱している有様ですが、ご存じの方はオリジ
ナル・メンバーであるTracii GunsがL.A.Guns本家だと主張するのには納得いきますよね?しかも、現在のヴォーカリスト、Paul Blackも実はPhil Lewisが加入する前のメンバーであり、彼らのヒットした楽曲のいくつかはPaulが書いた曲が原型になっているのです。まさに、成功を目の前にして日陰に移った屈辱を今こうして果たせる時が来たという感じです。日本では昔からPhilに馴染んでいるけれど、バンドとしてはまとまりもあって、良いランナップだと思いました。VAN HALENみたいにギターとベースはGuns親子だから息もぴったりですしね。 Paul Black(Vo), Jeremy Guns(B), Tracii Guns(G), Chad Stewart(Dr)

Paul Black on stage Tracii Guns & Paul Black
これまたLA出身のGREAT WHITE復活ランナップです。いやいや、本当にこのバンドも渋いですね。ヴォーカルのJack Russellはすべてにおいて、今の方が味があるように感じるのですが。特にブルージーな歌を歌うにはこの20年という歳月は必要だったのかも。LAメタルというカテゴリーには入れたくない程、感性豊かな曲が多いので、“Rock Me”“House Of Broken Heart”は光っていました。
GREAT WHITE on stage Jani Lane
この日の早い時間にバックステージで元WARRANTのヴォーカル、Jani LaneがGREAT WHITEに飛び入りすると聞いていたので、どのタイミングで出てくるのか気になっていましたが、やはりカヴァー曲でした(よくあるパターン)ROLLING STONESの“Jumpin' Jack Flash”。JackはJack Russellにひっかけた?Janiは才能あるソングライターだと思います。彼が古巣のWARRANTに戻らくなくても、自分が書いた殆どの曲を使わせてあげるように、話し合ってクリアにしたそうです。せっかくなのでWeROCK特派員はJani Laneにもインタビューして、そこんとこ、聞いてあります。
ジョージア出身のJACKYLは日本よりも本国アメリカでは絶大なる人気を博しています。80sメタル中心のこのフェスでは珍しく92年、Geffenよりデビュー。へヴィーメタルとサザンロックの融合で、バイカーのイベントにも積極的に出演して、ヴォーカリスト、Jesse James Dupreeのチェーンソーを使ったソロがライヴでの一番の見せ場となっています。この日も当然オクラホマの観客にもチェーンソーを披露!木製のストゥールに実際切れ目を入れてみながらも、しっかり「ガガガガガー」といった音が楽器として演奏になっているので非常にユニークです。ド迫力ものです!次に何をしでかすかわからない雰囲気の中、とうとう調子に乗ったJesseは自分のはいていたジーンズまで降ろして観客にお尻を…!
Jesse James Dupree (Vo) 上: チェーンソーぶんぶん。 下: ジーンズ脱ぎ脱ぎ
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ちなみにJACKYLは、ギネスブックでも2つ世界記録を保持しているんです。ひとつは『50日間で100本のライヴをこなしたバンド』、もうひとつは『24時間で21本のショーをやり遂げたバンド』。どういうことかと言いますと、ちゃんとライトもサウンドもフルで完備され、日中は45分のショー、夜間では90分から120分のショーの間というから殆ど最低45分ショーを繰り返せば、達成できるらしい。それにしても凄いアメリカン・パワーです!
夕焼けと共に段々会場も暗くなっていきました。6月に来日したばかりのQUEENSRYCHEが登場しました。ここでもスケールの大きいライヴを観せつけられました。全体的にサウンドが安定している上、何のギミックがなくてもQUEENSRYCHEは王道的な存在感があるバンドです。やはりヴォーカル、Geoff Tateの貫禄とでも言いましょうか。最後は“Jet City Woman”で終幕の全12曲でした。
↑ Geoff Tate on stage
4日間のフィナーレを飾るオオトリは、泣く子も黙るTWISTED SISTERです。予定を1時間も遅れて登場しましたが、フェス全体の流れとして毎日押していたので誰も気にしていない感じです。4日間通してオオトリの楽屋は他の出演者と違う場所にあります。左下の右側に見える建物が、フェスでアーティスト・チェックインするヘッドクォーター。唯一ここでクーラーがガンガンに効いていて、一般仮設トイレとは格差がある清潔ななトイレを使わさせて頂きました。アーティストはここで着替えて、メイクをしたりステージ前のウォームアップもします。2階はバーで毎晩ここでVIPパーティーが行われましたが、殆どのアーティストはバスの中でパーティーをしていたので、どちらかというとゲスト中心の社交の場でした。
ステージに立つ10分前。特別にスペシャルVIPのみだけに開いてくれた記念写真タイム。フェス関係者や選ばれた人だけが彼らとツーショットを撮っていました。控室でインタビュー行った時は全員スッピンだったのですが、それでもでかくて迫力があるメンバーですが、こうしてフルメイクとステージ衣装で目の前に現れるとますます迫力があって、なんて凄い連中だと思いました。でも、みんな大人で貫録あるジェントルマン。
A. J. Pero (Dr), Eddie "Fingers" Ojeda (G), Dee Snider(Vo), Mark "The Animal" Mendoza (B), Jay Jay French (G)


ライヴは文句なしに楽しいバンドです。しかも演奏がうまいので観て、聴いて楽しめるのは最高です。みんなが陽気に“I Wanna Rock”や“We're Not Gonna Take It"を大合唱しているのを見ると、この世に悩みなんてあるのか?的なアドレナリンが全身を走ります!そんな気分にさせるのは、彼ら自身が“ふざけた”格好しながらも、観る側の期待を裏切らないほどに真剣にやっている熱さが伝わるからでしょう。
そんな彼らが名曲バラード“The Price"をプレイすると、会場もしっとりしたムードでライターの灯火がドラマティックに会場を彩りました。彼らは80年代にヒットしたけれども、実際は70年代から活躍しているベテランなんです。このバンドだけが、ある意味、昔と全く「変わらぬ衣装とルックス」でノスタルジーに浸れたのではないでしょうか。TWISTED SISTERはこの秋、『クリスマス・ライヴDVD』をリリースします。
Special Thanks to all the artists who performed at Rocklahoma, You Rock, I Rock, We Rock!!
レポート完結までだいぶ時間があかりましたが、Rocklahomaのレポートは以上です。
です、が…。
ROCKLAHOMA 出演アーティスト、映像ダイジェスト版を近日WeROCK City内TV Stationの“ Ch. WeROCK ”にて公開予定!
乞うご期待!
← Miljenko Matijevic ( Vo ) 


