MOTLEY CRUE周辺がまた騒がしくなっています。Tommy LeeがMOTLEY CRUEを脱退したという気の早い誤報が流れたばかりですが、これはまず本人同士の問題より、マネージメントの法的問題絡みの話なんです。Tommy個人の活動によってMOTLEY CRUEとしてのバンド活動が疎かになり、思うどおりのツアーが出来なかったり、それによって得れるべき収益の損害も齎した…などと、いかにもアメリカらしい訴訟なのですが。
Tommyは「俺はバンドの創立メンバーだ。バンドとのこの先はまだ確かではない。メンバーと話し合いをしようと何度か試みたけど、まだそれが実現してはいない。でも25年もやってきたバンドから立ち去ったりはしないとメンバーには伝えてある。マネージメント会社が俺の個人マネージャーに対して訴訟を起こしている事には迷惑していて、バンドとの距離があるのは確かだ。俺達(メンバー間)で解決できることを望んでいるよ。」とコメント。また、本日LA現地の関係者に確認したところ、Tommyは脱退の件を否定しており、慎重に考えているとの事。
現在Tommy LeeはDJ AeroとDJコンビを組み、DIRTY ELECTRO HOUSE & BEATSのクラブ・ツアーでカナダやアメリカを回っている。数日前のTommy Lee TVから来たニュースレターのインタビューを一部を抜粋すると…。
- 何故ロックからエレクトロニック・ミュージックに転向したの?
Tommy : 何かをひとつのものから他に転向した訳じゃないよ。ひとつだよ。俺の中にはずっとエレクトロニック・ミュージックの血が流れていて、それを今、切り開いているだけさ。俺はドラマーだし、物心ついた頃からずっとビートに魅了されてるんだ。
- この方向性に君のロックファンはどんな反応を示すと思う?また、エレクトロニック・ファンからは君がその領域に入門したことをどう思うかな?
Tommy: いやー、だってずっとMOTLEY CRUEのライヴではエレクトロニック・サウンドのドラム・ソロをやってきているんだぜ。だから別に彼ら(ファン)には驚きじゃないと思う。エレクトロニック・ファンが歓迎してくれることを望んでるよ。俺はこの娯楽にまだまだ貢献することが沢山あるからな!
- これは君の音楽キャリアの中でどう発展していく?
Tommy: 俺は人々に変化球を投げるのが大好きなんで。その方がアーティストとして興味深いだろ。次が何だかなんてわかりゃしないさ。
- 音楽の嗜好と音楽的アイディアをどう符号させてる?
Tommy: 俺の音楽的嗜好は色んなところから取り入れてるよ。ああ、全部好きだよ。でもカントリー・ミュージックだけはなぁ…(笑)
- これからもずっとエレクトロをやっていくの?
Tommy: イエー!色んなところで燃えているだろ、TVのCMとか、ヒップ・ホップやインダストリアル・ロックとかエレクトロをバシバシ使いまくってるじゃん。
- これはマジで受け止めていいの?
Tommy: いつだって気に入らない奴は出てくるさ。でもそれはそれでいいんだ。全く気にしないね。もっと新しい何かを感じたり、聴きたい奴の為にやっているから。
一方、Nikki Sixxは彼のドラッグ中毒について書いた『The Heroin Diaries』でプロジェクト、SIXX: A.M.を結成し7月にLAのクラブでお披露目ライヴも行いました。また、Vince Neilは殆どがMOTLEY CRUEのナンバーを中心としたツアーを年内いっぱい行い、年明け1月24-28日には、“MOTLEY CRUISE”でRATT, SKID ROW, SLAUGHTERと共にフロリダ、メキシコを回る船の旅(パフォーマンス付)を開催。Mick Marsは8月、マリブに$1,460,000で豪邸を購入したばかり。
ハングリーなバンド結成時はメンバー全員がひとつの方向に向かってトップを目指しているから無我夢中だけど、いざ名声や富を手にするとそれぞれのエゴや個性がバンドとはまた別の形で顕著に表れていくものですね。でも結成から20年以上経っているバンドはみな大人になって、“バンド+音楽”=“財産”という事に気づき、再結成をしたりキャリアを真剣に考えたりもしている今日この頃じゃないでしょうか。

