
ロック版『インディ・ジョーンズ』とでも言うべきこの映画の主人公・テネイシャスDとは、『スクール・オブ・ロック』('03)、『キング・コング』('05)のジャック・ブラックとその相棒カイル・ガスによって結成された、実在のロック・バンドである。ふたりが出会ったのは、ティム・ロビンスの設立した演劇集団「アクターズ・ギャング」に在籍していた頃のこと。そこで互いのロック魂を共鳴させた彼らは、やがて“自称・地球上でもっともグレートなバンド”として、活動を行っていく。これまでにベック、トゥール、パール・ジャムらのライヴで前座を務め、'01年にはアルバム「テネイシャスD」(なんとプラチナ・セールス獲得!)、'04年にはDVD「完璧D事典」をリリースするなど、全米で熱狂的な人気を誇るふたり。その栄光と挫折、呪いと爆笑で血塗られた歴史が、彼らの手によるサイコーのロック・ナンバーを交え、手に入れるだけで"BIG"になれちゃう"PICK"を探し求める爆笑ロック・アドベンチャーが遂に日本でもお披露目される。
テネイシャスDに縁の深い豪華ゲストが、意外な役どころで出演しているのも見逃せないところ。まず、俳優として『ロッキー・ホラー・ショー』('75)、『ファイト・クラブ』('99)への出演経験もある巨漢ロック・ヴォーカリスト、ミート・ローフが冒頭シーンに出演。デビュー・アルバム『地獄のロック・ライダー』が全世界で1000万枚以上の売り上げを記録したミート・ローフが、劇中でそのノドを披露するのは『ロッキー・ホラー・ショー』以来のことだが、今もパワフルなその声で理不尽な父親像を見事演じてみせた。そしてなんと我らがWeROCK City市長、ロニー・ジェームス・ディオも「ロックの神」役でご出演!本人そのものの役なので、歌うシーンもまるでライヴを観ているかのような迫力!テネイシャスDのファースト・アルバムには、その名も「DIO/拝啓ロニー・ジェイムス・ディオ殿」という楽曲が収められているように、ふたりにとってディオはもっとも尊敬するロック・アーティストのひとりだ。彼は録音スタジオに、彼の圧倒的なヴォーカルに耐えられるようNASAでテストされた特殊マイクを持ち込み、その豪快な声量で周囲を一気に吹き飛ばしてしまったという。カイル・ガスは語る。「もし観客がそのシーンまで映画に入り込めなかったとしても、彼のパワーは映画館そのものをぶっ飛ばしてしまうこと請け合いだよ!」
他に、中古楽器屋で運命のピックの歴史を語る支配人を演じたのは、ジャック・ブラックらとともにアメリカのコメディ界を牽引する、通称“フラット・パック”の中心人物、ベン・スティラー。そして、ジャックとカイルが出会うきっかけとなった演劇集団「アクターズ・ギャング」の設立者ティム・ロビンスも、「まさか!」と思うような意外な役柄で登場し、元ニルヴァーナ、現フー・ファイターズのデイヴ・グロールがなんと悪魔の役を演じ、テネイシャスDとロック・バトルをくり広げるクライマックスも必見だ。
この映画で目を見張るセットのひとつが、ロックンロール歴史博物館である。メインロビーから“天国へのギター階段”を上がり、廊下を抜けると、そこには“クラシック・ロックの部屋”と“ギターの神様の部屋”と名付けられた展示室がある。そして、そこには驚くべきことに実際にバンドが使用した貴重な展示物の数々が飾られている。
「そんなことが可能になったのは、テネイシャスDが本当にロックを愛していることをみんながわかってくれたからなんだ。最初に写真の使用許可をくれたのが、ザ・フーのピート・タウンゼント。彼らを皮切りに、信じられないくらいたくさんのミュージシャンが惜しみない協力をしてくれたんだ。ジェスロ・タル、クイーン、デヴィッド・ボウイ、ドアーズ、メタリカ、イギー・ポップ、パール・ジャム、ラモーンズ、スティーヴィー・ニックス、ジャニス・ジョプリン、AC/DC、エリック・クラプトン、フー・ファイターズ、クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ、エアロスミス、スレイヤー、ジューダス・プリースト、オジー・オズボーン、そしてマリリン・マンソン!廊下を歩いたり、展示室に入ったりすれば、こういった偉大なミュージシャンがテネイシャスDと一緒に並んでるんだよ。最高の気分じゃないか!」と語るのはリアム・リンチ。「壁に掛ったエディ・ヴァン・ヘイレンのギターだって、彼のギターみたいに見えるギターなんかじゃないよ。ヘッドストックに燃えさしのタバコを挟み、裏が反射鏡になっている、あの有名なギターなんだ。彼自身が本物を使ってほしいと言って提供してくれたんだから!」
また、運命のピックの存在を発見する“ローリング・ストーン”誌も、この映画のためにかつてない協力体制を敷いている。KGのアパートに置かれたダミー雑誌の制作許可を、寛大にもテネイシャスDに与えたのだ。それにより、偉大なギタリストたちが皆“運命のピック”を持っていたことを、ビジュアルで表現することが可能になった。ちなみに、その偉大なギタリストたちとは、ピート・タウンゼント(ザ・フー)、エディ・ヴァン・ヘイレン(ヴァン・ヘイレン)、アンガス・ヤング(AC/DC)、エリック・クラプトン、ランディ・ローズ(オジー・オズボーン)などなどである。
究極のロック人脈を駆使し、ロック魂に溢れるふたりが作り上げた、史上最高のロック・アドベンチャー。観終わる頃には、そのヤバすぎる魔力から逃れられない、“テネイシャスD中毒者”が続々現れることでしょう。あ、ここにも! あ、そこにも!
最後に、「人を楽しませることに飽きたことなんてないよ。いつも自分たちで笑いを作ってきたし、それを観衆の前で披露するのが待ち遠しくて仕方ないんだ。だからといって、クックックッという押し殺した笑いや、しとやかなクスクス笑いなんて欲しくないよ。僕らが大好きなのは腹がよじれるほどのバカ笑いなんだ!」と語るのは、ジャック・ブラックである。

映画の詳細、劇場案内:http://www.tenaciousd.jp/
映画だけでなく、音楽としてもメタル/ロックファン必見、必聴 !ロニー・ジェイムス・ディオやミート・ローフ、デイヴ・グロールも参加しているこのサントラは作品としての完成度も高く、ロック・アルバムとして楽しめる!


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7月10日に行われた「Tenacious D試写会ご招待」に多数のご応募を頂きまして、ありがとうございました。ご当選された方5名様のうち4名様より、ライヴ・レポートが届きました。ありがとうございます。
また、運命のピックの存在を発見する“ローリング・ストーン”誌も、この映画のために豪華キャストやカメオ出演しているWeROCK Cityの市長、ロニー・ジェームス・ディオを始め、偉大なギタリスト、ピート・タウンゼント(ザ・フー)、エディ・ヴァン・ヘイレン(ヴァン・ヘイレン)、アンガス・ヤング(AC/DC)、エリック・クラプトン、ランディ・ローズ(オジー・オズボーン)などのギターの展示など、ロック・ファンにはたまらない見所だらけのコメディー映画でした。
今後もWeROCK Cityでは市内活性化を目指し、住民の方が楽しんで頂けるスペシャル・イベントを提供してまいります。
映画に行く前にウェブサイトを見たのですが2人の俳優がお尻を出してつき合わせている意味がまったくわかりませんでした。それ以外にも謎に思ったことがあったのですが、見ればすべての謎が解けました。
出演している俳優、ジャック・ブラックがメタル系の映画に出ることは今までの出演作からもそう違和感がないのですが、ぽっちゃりしたが2人でメタル系の映画ってどうよ?って、はっきり思いました。カイル・ガスもカツラありとなしでは、ずいぶん与えるインパクトが違うし。
映画の始まり早々、JBの幼少期の少年がこれまたジャック・ブラックに似ているというところも親しみがわいた点でした。しかし、何年アメリカ国内をさまよったのか?そして家出人届けとか出されなかったのか、言い出すと切りない疑問はあるのですが、それがこの映画らしいところ、そういったことは一切無視。勢いでぶっちぎる!
単純に、JBがKGに出会ったKGのギターに合わせて歌うところですが、練習したのか、そうでないのかわかりませんが、絶妙でした。あんな街頭ショーをしていたら、きっと立ち止まるな〜とか考えながら見てました。
途中、昔メタル・ミュージシャンの間ではやった某映画を思い出すようなシーンがありました。(そのまんまやん!)知っている人は知っているという少しマニアックな笑いを誘うところもありました。
コメディーはコメディーでも少しパロディーも交え、宗教画をこの映画のキャラクター風にアレンジしたり、アート面では綺麗な作品に仕上がっていました。
まったくお金をかけてないような映画なのに、カーチェイスあり、画像処理あり、細かく見ると結構手が込んでいる映画でした。
ロニーがどのように登場するのかも期待していたのですが、意外な登場の仕方、そして登場時間でした。デイヴ・グロールは最初から最後まで思い返してもどこに登場してきたのかわかりません。強いて想像すれば、あのキャラクターかな?
最初から最後まで、笑いっぱなしでした。(特にアメリカに住んだことがあると余計に状況がつかめて笑えました。)
(レポート by SweetQupi)
久しぶりに、家以外でコメディー映画を観て、大笑いしました。家とは違って、笑う場面で、会場が一体になる。そんな幸せな空気に包まれました。ミュージカルも、たまに観に行くのですが、音楽も本格的な中にも、お笑いの要素がたくさんあり、とても良かったです。いつもは、ラヴ・ロマンスやヒューマン・ドキュメンタリーのジャンルをよく観るのですが、コメディーも笑いでストレス発散出来て、良いと思いました。
(レポートby SweetQupi様のご同伴者様)
ロック映画というのは今までドキュメンタリー的なものか、コメディーものが中心のような気がしますが、「ロックスター」はノン・フィクションでも良くできた映画だと思いました。そんな中、余り面白いコメディーものは「ウェインズ・ワールド」以来、出逢っていませんでした。今回の「テネイシャスD」は、決してかっこよくないし、観るに耐えない体型なのに、いざギター持たせると、なかなかかっこいいじゃないか!
やっぱりちょっとダサい奴でも、歌がうまくてギターが上手になるのだ!映画の見所としては、一番印象に残ったのがロックンロール博物館のシーン。おかしい、面白いだけでなく、凄いアーティスト達の本物の楽器を借りて(提供されて?)展示したらしい!それだけでも見応え抜群です。後はやっぱりミュージシャンのゲスト出演。デイヴ・グロールがあえてあんなキャラクターになるとは、ニクイ!本人は絶対楽しんでいたに違いない。そして、我らの市長、ロニー・ジェームス・ディオ様は一番かっこいい役で出演したように思う。迫力、説得力、インパクト、歌唱力、どれをとっても「ロックの神様」の貫禄ですなー。もっと演技はして欲しかったけど、でしゃばるよりちょうどいいかな。どうしてディオ様は市長とか、ロックの神様とか、そんなイメージなんだろうか。年齢のせい?いやいや、それだけじゃない。あんな小さい背でも、歌うときのパワーや表現力は誰にも負けない世界観がありますね。とにかく、ロック・ファンには文句なしに楽しめる映画です。
(レポートBy Coney Island's Whitefish)
「テネイシャスD」はおバカ・ロック映画です。下品で危険な言葉が沢山出てきてビックリしました。あんなに下ネタな字幕を読まされ、どきどきしました。よく見ると、字幕監修に伊藤正則が関わったみたいで、ムフフ・・・と思わず笑ってしまいました。
ストーリーは、もっと破天荒なことをするのかと思ったら、結構友情を大事にしているテーマが打ち出されて、後から色々な情報を読んでみると、カイル・ガスとジャック・ブラックの出会いと酷似しているような部分が被りました。他に気になったところは、マッシュルームの世界です。あの感覚は海外に住んだ人でないと、一般の日本人にはなかなか理解できないんではないでしょうか。とてもおかしくて、アメリカンな描写だと思いました。
全体的に歌よし、曲よし、演奏よしの3拍子で、ロック・コメディーとしては上出来だと思いました。「スクール・オブ・ロック」以上です!
(レポート by AT)
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