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ロッキンf vol.22で奇跡的に実現した、柴田直人(アンセム)と沢田泰司(D.T.R)というスーパー・ベーシスト対談。 ここでは、誌面のスペースの都合上、やむを得ずカットしてしまった部分をお送りしよう。 vol.22と合わせて読めば、当日の模様がフルでわかるはずだ! |
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沢田:ひょっとしたら、アンセムのギターの清水君って僕のことを知っているんじゃないかと思うんですけど? 柴田:D.T.Rがスタートする直前に、誰かから「沢田泰司がバンドを始めるんで、ギタリストのオーディションをしている」っていう話を聞いて、清水を紹介したことがあったんだよ。その頃、アンセムは解散していたしね。 沢田:やっぱり、そうなんだぁ。 柴田:清水とは、アンセム解散前に1枚しかアルバムを作っていなかったんだけど、本当に音楽的にもバランスがいいギタリストだし、性格はもちろん、ルックスもいいし若かったし、泰司がやるんだったら清水しかいないだろうなと思ってね。清水と会ったことはないの? 沢田:あると思うんですけど……もしかしたら、合宿に一緒に行ったかもしれない。竹内(光雄/D.T.R)さんが、確か清水君と知り合いだったんじゃないかなと……。 柴田:そうだそうだ、だって竹内君の弟と知り合いだもん。 沢田:じゃあ、そうだ。当時、エクスプローラー・シェイプのギターを使っていませんでした? 柴田:そうそう、黒のヤツを持っていて。じゃあ、一回は一緒にプレイしたんだ? 沢田:はい。ギターの弾き方に特徴がありますよね? 柴田:僕にとっては、すごく一緒に音楽を作りやすいギタリスト。僕は、音楽の理論とかをあまり知らないので、やりたいことを言うだけなんだよ(笑)。「こんなコードでいい?」とか。それを清水が「コーラスだけナインスになるけど、いいんですか?」とか訂正してくれて。 沢田:だからあれだけ、キャッチーになるんですね。 柴田:僕が言いたいことを清水というフィルターに通すと、あぁなるっていう感じかな。清水が入る前は、みんなの感覚をただ寄せ集めてやっていて、それがいいところもあったし、悪いところもあった。今は、なんでもかんでもワンマンで僕が作っている状況じゃないから、ちょうどいいバランスなんだよね。D.T.Rは、泰司が中心に考えないと動かないバンドだった? 沢田:当時はそうでしたね。 柴田:やっぱりそうなんだ。キャリアもあるのかなぁ。 沢田:僕は若くしてデビューしたから、どこのバンドにいても歳下だったんです。その頃は、音楽の中で歳は関係ないなっていう見方をしていたんですけど、「その考え方は違っていたな」と思い始めたんですね、最近。僕の場合は、直人さん然りBAN(元44マグナム〜グランド・スラム)さん然り、いいベーシストの先輩が可愛がってくれてここまで来れたと感じているから、日本のメタル・シーンを先駆けて作ってきた方々からの影響が、ものすごく大きいんですね。 柴田:泰司は物腰も柔らかいし、音楽の技術的にもすごく優れているけど、何よりガッツがあるからいいよね。確かに音楽業界では、年齢は関係ないって言う人もいれば、いつまでたっても年功序列を押し出す人もいるけど、僕は、年齢は全然関係ないと思うなぁ。波長が合うかどうか、音楽的にハモれるかどうかが全てで、例えば一回り離れている僕と清水は、一方的かもしれないけど、僕から見ると完璧な音楽パートナーだしね。泰司がいろんな人に可愛がられてきたのは、そういうところもあるんじゃないかな。礼節はわきまえているけど、ガッツがある。「負けるか!」っていう気持ちも、当然あるだろうし。 沢田:ありますね(笑)。 柴田:その辺のバランスは、いい方だと思うよ。 |
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柴田:結構、アンセムで居続けるのも大変なんだよ(笑)。これだけ長くやっていると、好きだというだけ、ベースを気持ち良く弾けるだけでは、お客さんも満足しないじゃない? ライヴでは非日常を提供してあげないと。安くないチケットを買って2時間近く立って観てくれるのだから、ちょっとやそっとじゃ真似できないパフォーマンスがそこにないと、申し訳ないんだよね。今のテーマは、上手に弾くことよりも、2時間休みなしで動き回っていられること。これがキツイんだ(笑)。泰司も足の具合が悪くなって、ロック・プレイヤーとしては退いていたような時期があると思うんだけど、僕は、気持ちが萎えていなければいつでもカムバックできると思っていたんだよね。足のことは、僕は体験していないからわからないし、どんな葛藤があるのか計り知れないけど……でも、なかなか勘弁してもらえないよ、沢田泰司は(笑)。
——みんなが柴田直人に望んでいるのと同じように? 柴田:みんなが僕に望んでいることがあると仮定して、その僕が泰司に望んでいるのだから、泰司は辞められないって(笑)。 ——でも、アンセム・ライヴのアンコールの数も、すごいですよね。なかなかライヴが終わらなくて、メンバーが「勘弁してくれ」って顔して出てきて、求めていたお客さんが「また出てきた!」って笑っていますから(笑)。 柴田:最近はやらないようにしてるんだけど、イジメに近いよね(笑)。面白いけど、ちょっと減らしてほしいよ(笑)。これで泰司が出てきて、他にも頑張っているバンドがあって、これまでは少なかった頭数が増えてきているんだから。年齢に関係なく、ね。思うように体が動かなくなる時が僕に来たとしても、その分ノウハウやキャリアが蓄積しているんだろうし、そうやってみんなが出てこないと良くならないと思うんだよね。 |
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柴田:この間、パールのイヴェントでセックス・マシンガンズと一緒にやったんだけど、それもすっごくいい勉強になってさ。彼らは、色物扱いされているところもあると自分達で思っているようだけど、アンセム・ファンもみんな彼らを認めて、彼らのファンもストレートにアンセムの音楽に反応してくれた。Anchangと話しても、本当に真面目に、自分達がこのシーンで伝えたいことを考えているんだよね。そういう、刺激し合えるバンドが、いつか一挙一動に集まってさ、大きなことができたら面白いだろうね? 沢田:それ、いいですねぇ。 柴田:ね。活動歴が長いとか、そういうことではなくて、お互いにリスペクトし合えるバンドが集まってイヴェントができると、素晴らしいよね。ロクf、やってくれる? |
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柴田:ところで泰司はどういうベースが好みなの? 俺はローズ指板が好み。メイプルも持っているけど、レコーディングの時にしか使わないかな。 沢田:僕もメイプルより、ローズですね。ベース自体は、ずっとキラー・ギターのモデルですね。 柴田:俺が、一番好きなシェイプは、プレべ・タイプなんだ。だけど、今使っているのはテレキャスター型のベースで、ネックが細いんだ。もう、それに慣れちゃった。今はハムバッカーだけどエンドースが変わるから、今後はたぶんシェクターになると思う。 ——アクティヴとパッシヴは、どちらが好きです? 柴田:本来は、パッシヴ。 そして、ベース・バトルが始まったのでした・・・ |
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