これまでに、この“Ch.ROCKLAHOMA”では沢山のバンドの功績を紹介してきたが、その反面どのバンドも一度は必ず悲劇や転落の辛酸を嘗めているようだ。このBRITNY FOXも例外ではなかった。
'82年、フィラデルフィアでギタリスト、マイケル・ケリー・スミスと、ドラマー、トニー・デストラは、トム・キーファー、エリック・ブリッティンハムと共にCINDERELLAを誕生させた。しかし、レコード会社はメジャー契約を目の前にして、マイケルとトニーの“イメージが違う”という理由でメンバーチェンジするよう、他のメンバーにほのめかしたという。
その後、マイケルとトニーは“ディジー”ディーン・デヴィッドソンが結成したBRITNY FOXに参加し、ベースのビリー・チャイルズも揃ったところでコロンビア・レコードとの契約にありつけた矢先の'87年、最初の悲劇は起きた。トニーがライヴの帰り道、交通事故によって突然この世を去ってしまう。
だが、新しいドラマー、ジョニー・ディーを迎えてツアーを続行し、デビュー作の『BRITNY FOX(邦題:フォックス・ハント)』から「Long Way to Love」「Girlschool」がヒットし、アルバムは瞬く間にミリオン・セラーとなった。当時はかなり派手なルックスで注目を浴びた彼らは、すぐに日本のファンをも虜にした。東京ドームで行われた“Heat Beat Live '89 in Big Egg”のカウントダウン・ライブで、彼らは初来日を果たし、BON JOVI, RATT, KINGDOM DOMEといった豪華なラインナップのオープニングを努めた。続いて'91年、セカンド・アルバムの『Boys In Heat』がリリースされたが、ファースト・アルバムほどの結果に至らず、間もなく“ディジー”が脱退してしまう。沢山の候補者の中からようやく選ばれたトミー・パリスが新しいヴォーカリストとして加わり、POISONのリッキー・ロケットやOzzyのザック・ワイルドの協力の下、サード・アルバム『Bite Down Hard』が'89年にリリース。しかし、暫くして、ここで一旦解散という形でBRITNY FOXの幕は下りてしまった。
メンバーはそれぞれ別の音楽活動を続けていたが、2000年にみんなが集結して行ったクラブ・ツアーのライヴ盤『Long Way to LIVE!』を翌年リリースさせ、10年ぶり以上のアルバムとなった。バンドとしてすっかり活気を取り戻した彼らは、次のアルバムの準備に入ったが、今度はレコード会社と法的問題が勃発し、一定の期間、新作を発表できない状態に追いやられてしまう。不満が募る中、それぞれの活動や他のバンドのサポート・メンバーを務めたりしていたが、やっと'03年に晴れて『Springhead Motorshark』をリリース。
派手なイメージはもうないが、彼らの音楽への魂は不変だ。今回ROCKLAHOMAにはマイケルの姿はなかった。現在彼はギターのインストラクターをしているが5年前に結成したバンド、RazamanazでもCDを発表した。サポート・ギタリストとして参加しているトミー・クラッシュは昔からメンバーと交流があり、別のプロジェクトでも一緒にやっている。ジョニー・ディーはDOROのツアーに参加している為、代役にヘンリー・ノワックと、ツアー後半では元WHITE LIONのグレッグ・ディアンジェロがドラムを叩いている。その為、現在オリジナル・メンバーはビリーだけで、このインタビューでも殆ど彼がメイン・スポークスマンとなった。
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BRITNY FOX (Rocklahoma Live):
Tommy Paris - Vocal&Guitar
Billy Childs - Bass
Tommy Krash - Guitar
Henry Nowak - Drums


