‘80年代はメタルだけでなく、LAからも沢山のケバイ“グラムロック”バンドが誕生したが、FASTER PUSSYCATもそのうちのひとつだ。特別演奏が上手いテクニカルなバンドではなく、むしろ“西のNEW YORK DOLLS”と言われる、そのチープでペナペナなサウンドのロックンロールが人気を集めた。デビューの年、'87年にはGUNS N' ROSESの成功の影に隠れたが、ドキュメンタリー映画『The Decline of Western Civilization part 2 - The Metal Years』に出演、特にヴォーカルのテイミー・ダウンはLAの人気クラブ、The Cathouseの共同オーナーとしてカリスマ的な存在であった。セカンド・アルバム『Wake Me When It's Over』では"House of Pain"のシングル・ヒットでTOP40の仲間入りを果たす。
バンドは一時期解散し、テイミーは元BANG TANGOのカイル・カイルとNEWLYDEADSを結成。'01年、オリジナル・メンバーのブレント・マスカットと再びFASTER PUSSYCATを再結成をするものの、ブレントが'05年に喉頭癌になり活動を一時期休止したことやFASTER PUSSYCATのバンド名使用権利問題で争い、テイミーとブレントは犬猿の仲に発展。ブレントの回復後、彼は彼のヴァージョンで暫くFASTER PUSSYCATを名乗っていたが、最終的にはテイミーに使用権を譲った。しかし、テイミーは先日のRocklahomaにて大勢のオーディエンスの前でブレントに対する悪口を叩き、さらにはテクニカルな問題に腹を立て、たった5曲でステージを終えてしまうというアクシデントを起こしてしまう。このコメント映像はそのステージ直後に撮影された。(そこでもブレントに対する問題発言が出てきたので、彼の名誉の為に全部カットさせて頂いた)
不思議なことに現在のラインナップは、BEAUTIFUL CREATURES, BANG TANGO,そしてADLER’S APPETITEでギターを弾くマイケル・トーマス、現L.A. GUNSのドラマー、チャド・スチュアートとTHE THROBSのベースだったダニー・ノーダールの両者もNEWLYDEADSに在籍し、いわいる「バンド掛け持ち」メンバー達を集めただけのように見えた。また、14年振りのスタジオ録音アルバムだと言う『The Power and the Glory Hole』はこの映像では「出たばっかり!」と言っているが、実際には昨年リリースされているのだ。
放映禁止ギリギリのハチャメチャな彼らの発言を、あなたはどう捉えるか?昔と比べ、体型やイメージは相当変わったが、やはりテイミー・ダウンという男は人を惹きつけるチャームとカリスマを備えている。ニューアルバムにも昔のFASTER PUSSYCATの面影がひとつもないのに、無機質インダストリアル・ロックがかっこよく聴こえるのも、更に不思議としかいいようがない。
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FASTER PUSSYCAT:
Taime Downe - Vocal
Michael Thomas - Guitar
Danny Nordahl - Bass
Xristian Simon - Guitar
Chad Stewart - Drums


