'90年に結成し、'92年にアルバム・デビューしたJACKYLは、ハード・ロック、ヘヴィーメタル、そしてサザン・ロックの融合だとサウンドを描写されるが、何故かグラム・メタルにもカテゴライズされることもある。恐らくデビューした頃のファッションが今と異なって、おしゃれだったからだろうか。本人達も“'80年代メタル・フェスティバル”と言われるRocklahomaに出演していることにやや違和感を覚えていた様子だった。
ギターのジェフ・ウォーリーとドラムのクリス・ウォーリー兄弟は'80年代前半にJACKYLの母体を結成。'90年にヴォーカルのジェシー・ジェームズ・ドゥプリーが加入し、暫くは5人のラインナップとなった。ゲフィン・レコードと契約し、'92年に発売されたセルフ・タイトルのアルバムはプラチナ・ディスクに輝いた。また'94年はニューヨークで行われた“Woodstock”のイベントにも参加している。彼らがアメリカでそこまで人気がある理由のひとつとして、オーディエンスを魅了するパフォーマンスに秘訣がある。「The Lumberjack」の演奏の際、チェーンソーをステージに用いて、ギターのように鳴らしたり、ストゥールを真っ二つに切り刻むなど巧みに扱い、観客を大いに湧かす。最初はなんて凶暴でクレージーなパフォーマンスだろうと思ってみている内に、ちゃんと演奏として成り立っている彼らの大胆なライヴから目が離せなくなるだろう。
'97年にはAC/DCのシンガー、ブラインアン・ジョンソンを迎えてシングル「Locked and Loaded」のヒットを飛ばす。他人の作品に参加するのはブライアンがAC/DCに加入して以来17年間で初めてのことだった。 両者は2002年のアルバム『Relentless』でも共演している。
JACKYLは、ギネスブックでも2つ世界記録を保持しており、ひとつは『50日間で100本のライヴをこなしたバンド』、もうひとつは『24時間で21本のショーをやり遂げたバンド』として"The
Hardest Working Band in Rock 'N' Roll"に認定。勿論フルセットでの話だそうだ。
また、ニューヨークで起きた911テロ事件に怒りを感じ、「Open Invitation」というビンラディンを攻撃する曲を発表、全米のラジオ局にフリーサンプラーを配布したほど、何かとワイルドなお騒がせバンドである。ジェシーもこの会見で言っていたが、果たして日本では来日した際に、トレードマークであるチェーンソーを持ち込めるのだろうか。


