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UPDATE:2008/05/16
CHAD SMITH’S BOMBASTIC MEATBATS

RED HOT CHILI PEPPERSというアリーナ・クラス級のモンスター・バンドにいながらその富と名声にあぐらをかくこともなく、コンスタントに音楽活動を続けるチャド・スミス。心から音楽を愛しているのだろう。レッチリがオフの時はあちこちのプロジェクトやアルバムに参加してゲスト・ドラムを叩き、自分のドラム・クリニックで世界を回り、さらにプロジェクト・バンドまで組んでアルバム・リリースまでする。チャドは自分の成功に酔いしれている暇もなく、常に現役のプロ・ドラマーで居続ける男なのだ。

レッチリでは1年半に及んだワールド・ツアーを昨年9月に消化し、一段落したところで今度はチャド自らプロジェクトを結成。今年1月にカリフォルニアのアナハイムで開催されたNAMM SHOW 2008の“Fender Frontline Live”ではまだバンド名すら決まっていない状態でお披露目ライヴを行った。ちなみに、日本では“CHAD SMITH AND THE BOMBASTIC MEATBATS”という表記をよく見かけるが、バンドやメンバーのオフィシャル・サイト、CDジャケットではすべて“CHAD SMITH'S BOMBASTIC MEATBATS”となっているので後者が正式表記かもしれない。メンバーは、親友グレン・ヒューズを通して知り合ったジェフ・コールマン(G)、その友達のケヴィン・チャウン(B)、そしてみんなと共通の友達であるエド・ロス(Key)を交えた4人組。早速4月には初ツアーのオープニングを日本で迎えた。4月21日の仙台公演を皮切りに、東名阪以外にも岡山、福岡の6都市で熱い演奏を繰り広げた。世界に先駆け、今回日本だけの1000枚限定スペシャル4曲入りのEP『JAPAN TOUR SPECIAL LIMITED EDITION - ワールド・プレミア・デビュースペシャルEP』はライヴ会場でのみ購入可能だった超レア盤である。ジョノ・ブラウンとの共同プロデュースにより、アナログ・ライヴでレコーディングした11曲入りのアルバムは、マスターも終わった状態で、只今本国のリリース契約を交渉中。曲のタイトルは「Battle For Ventura Blvd」「Night Sweats」「Need Strange」「Roller Girl」「Lola」「Spilled My Beer」「Big Feet」など。

その昔(と言っても15年位前だが)、楽曲重視のハードロック・バンド、あのEDWIN DAREでギターを弾いていたジェフ・コールマンは、グレン・ヒューズやマイケル・シェンカーとプレイした経験を持ち、ギター・フリークなら誰でも注目するフェンダー所属のスーパーテクニカル・ギタリストだ。荒削りなパンク・ロックから始めた彼は、今やハードロックにとどまらず、ジャズ、フュージョン、ファンクなどをミクスチャーした高度な演奏技術で、高い評価を得ている。B'zのサポートでドラムを叩いていたシェーン・ガラース等とインスト・ユニット、COSMOSQUADで3月にも来日したばかりだ。
一方、ケヴィン・チャウンもジェフと一緒にEDWIN DAREに在籍していた。当時からハードロックにビンビンとスラッピング・スタイルで挑む彼は、大学でジャズを専攻し、学士号を取得しているほどで、ジャズ界では巨匠と呼ばれ、名誉ある賞も受賞している。ジャズ以外でもクラシック・ロック、R&B、ブルース&ソウルまで幅広い技も持ち、ネオ・クラシカル・プログレッシヴ・メタルのARTENSIONやMAGNITUDE 9、トニー・マカパイン等ともレコーディング経験がある。現在はジェフとJKBというメタル/オルタナ系のトリオ・バンドでも活動中。
キーボードのエド・ロス(エドワード・ハリス・ロスと名乗って活動していることもある)は以前、IMPELLITTERIや'04年のグレン・ヒューズのアルバム『Soulfully Live in the City of Angels』でもキーボードを弾いているが、彼もまたロックだけでなく、ヒップホップのオールド・スクーラー、クーリオでもツアーを回り、メキシコでは有名な歌姫のバックバンドでも活躍している。QUIET RIOTのフランキー・バナリも、エドのキーボードの絶大なファンだ。

では、そんなミュージック・マスターズである4人が揃ったBOMBASTIC MEATBATSが生むのはどんなサウンドなのだろうか?通常ヴォーカルレスのインスト・バンドだと、どうもテク二カルに暴走しがちの傾向にあるが、 それが違うのだ。どうみても男臭い感じの4人ではあるが、彼らから生まれるファンキーでタイトなビートの「音の佇まい」は繊細でセクシーなのである。職人気質のジェフと破天荒なチャドの不思議なミスマッチ。だが、映像を観ると話の流れをぶった切って暴走するチャドを立てつつ、上手に修正するジェフ。 いいコンビネーションなのだ。

今回の映像は来日1週間前にロサンゼルスで行われたウォームアップ・ギグの直前に撮影された。
チャドの発言の半分以上はジョークで、チャド流の公開スレスレの危ない発言をうまーくダブル・ミーニングで交わしていく。だからメンバー内だけでやたら笑い転げているシーンがあるのだが、シャレにならない個所はカットさせて頂いた。しかも、後から聞くところによると、ビデオに登場しているマネージャー、シスターはそれぞれホンモノではないらしい。全部チャド特有の思いついたアドリブのようだ。そんなお茶目なチャドがアクティヴなのは、音楽活動だけでない。母親も3人違うが11歳、10歳、7歳、4歳と4人の子を持つパパでもある。メンバーに言わせるとチャドはまるでお金持ちのような振る舞いはしないが、いくつかバケーション用の別荘も持っているので、そこには仲間をよく招待してスキューバ・ダイヴィング、野球、バスケ、そしてハーレーに乗り回したりするのが好きだとか。が、もっぱら殆どお金の使い道は別れた奥さんへの慰謝料と子供の養育費だとか(?)。

本国アメリカではまだリリースが決まっていないバンドのフルステージが日本で先にお披露目になったり、4曲入りではあるが先にCDが入手出来たりと、日本の音楽ファンの株も上がったというところだろうか。

  • CHAD SMITH'S BOMBASTIC MEATBATS
    Chad Smith - Drums
    Jeff Kollman - Guitar
    Ed Roth - Keyboards
    Kevin Chown - Bass

The Latest Release

発売日:2008/04/08

豪州、日本でのクリニックやライヴ、ツアー記録、インタビュー等のドキュメンタリー映像。 グレン・ヒューズ、レッチリ・ファミリーも登場。

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