バンド名に“ディスコ”とつけながら、実際想像できない音楽を生み出すのがDISCO ENSEMBLEの特徴だ。そんな彼らが5月下旬に行われたFINLAND FEST 2008の一連で初来日を果たした。ドラムのミッコ・ハキラと、ギターのユッスィ・ウッリコスキは人口が12,000人程しかいないフィンランドの小さな街で育った。AC/DCや初期のMETALLICA等を聞いて育った2人は、12歳の時に初めて楽器を手にしてバンドを結成する。初めてライヴ・パフォーマンスを経験したのは'97年のことだった。
当時は“DisCo”と名乗っていて、そのバンド名にディスコ・ミュージックを期待し、踊る気満々で来場した観客がライヴハウスで遭遇したのは紛れもなく強烈なパンク・バンドだった。それが彼らなりの皮肉なジョークだったそうだ。'01年にEP『Ghosttown Effect』をリリースし、当時の彼らには叫んでばかりいるグラインドコア的なヴォーカリストがいたが、セカンド・ギターとして加入する予定だったミッカ・コイヴィストが、新しいヴォーカルの座についた。それから彼らはヘルシンキに活動の拠点を移し、経験豊富なベーシスト、ラッセ・リンドフォルスに出逢い、現在の4人のランナップに落ち着く。そして'03年にはデビュー・アルバム『Viper Ethics』を発表し、インディー/パンク・ファンの間ではあっという間に注目を浴びたが、まだ彼らはロックをやる傍ら学業も続けていた。しかし、彼らはすでにヨーロッパ・ツアーに出るほど、人気を集めていた。
'05年のセカンド・アルバム『First Aid Kit』は20カ国以上の国でメジャー・リリースされ、さらに大きな階段を上がることになる。フィンランドの公式アルバム・チャートで9位を獲得し、大きなロック・フェスティバルに出場する頃には、国内で最も人気のオルタナティヴ・ロックバンドの地位を築く。学生の時に趣味だった音楽がいつしか彼らのフルタイムの仕事になっていた。その凄まじいライヴの評判は今まで彼らが連ねて来た情熱の結晶そのものだった。
いよいよ待望のサード・アルバム『Magic Discoveries』(輸入盤発売中)は既にフィンランドでアルバム・チャート1位を獲得するなど、バンドのサウンドは“ポスト・ハードコア”というカテゴリーを遥か越えて、エモーショナルであり、ドラマティックな領域までに進化した。曲作りには3年の年月を費やし、18曲レコーディングされた中から13曲を厳選したというこのアルバムは、革新的なロックンロールの自信に満ち溢れた作品に仕上がっている(現在彼らのMy Spaceで何曲か試聴出来る)。
爆発的で、刺激的、そして強烈と絶賛される彼らのソング・ライティングとパフォーマンス能力は、今、激しく優美に最高潮を迎えている。もはや、フィンランドの隠し玉ではなく、どの国でも通用する国際的なバンドだと確信させられる。ライヴでもその実力を発揮し、今後への可能性を最大に魅せつけていた。
5/28 @渋谷DUO-MUSIC EXCHANGE with Puddle of Mudd
<Set List>
Magic Recoveries*
Drop Dead
Bad Luck Charm*
Threat Letter Typewriter*
Headphones*
Worst Night Out*
Black Euro
* ニューアルバム『Magic Recoveries』より
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DISCO ENSEMBLE:
Miikka Koivisto - Vocal, Keyboards
Jussi Ylikoski - Guitar
Lasse Lindfors - Bass
Mikko Hakila - Drums






