幼少時代はパンクに夢中で、それからメタルにのめり込み始めた普通のロック少年、ジェフ・コールマンが、ロックの枠を超えてトップ・クラスの技巧派ギタリストに成長した理由とは?ワールド・ワイドのギターヒーローになることが最終ゴールではなく、様々なスタイルの音楽を探求する姿勢が彼のテクニックを磨く根源にあるのだ。ジャズからメタルまで幅広いジャンルをこなし、一緒にプレイするミュージシャンの多様さも特筆するべきところである。
グレン・ヒューズ、ジル・スチュアート、マイケル・シェンカー、ライル・ラヴィット、チック・コリア、フィル・モグ…もう、これだけでも凄い名前が揃っているくらい、映画やテレビの音楽の作曲をこなし、スタジオ・ミュージシャンとしても引っ張りだこという経歴が物を言う。そんな彼が影響を受けたアーティストは、ランディ・ローズ、イングウェイ・マルムスティーン、ジョン・スコフィールド等の名を挙げていた。
'90年代はEDWIN DARE(綺麗なバリバリの長髪で初々しくも貴重な映像は必見!)というテクニカルなフレーズの質の高いメロディアス・ハードロック・バンドに在籍していた。その時にベースを弾いていたケヴィン・チャウンは、現在ジェフがRED HOT CHILI PEPPERSのドラマー、チャド・スミスと組んだBOMBASTIC MEATBATSでも一緒だ。さらにケヴィンとはジェフ自らがヴォーカルを取る渋いハードロック・トリオバンド、JKBでもプレイしている。
最近ではジャズ、フュージョン的要素がジェフのプレイの特徴だが、魂は全くを持ってハードロック野郎である。「ヤングギター」誌ではジェフ・べック、カルロス・サンタナ、エドワード・ヴァンヘイレンと共に堂々と人気TOP20 に入り込こんだ。
'97年にアリゾナのリハーサル・スタジオで偶然出会ったという仲間で組んだCOSMOSQUADは、ジャズ、フュージョン、ファンクなどの要素を取り入れたテクニカルなサウンドを放つ驚異的な超絶技巧インストゥルメンタル・トリオだ。ドラムのシェーン・ガラースはB'zのサポート・ドラマーに起用されたので、日本でもお馴染みだ。今年3月にもCOSMOSQUADとして来日し、翌月はチャド・スミスとBOMBASTIC MEATBATSで日本に戻り、そしてまたこの9月、ジェフがCOSMOSQUADと日本に帰ってくる。
7月、ROCKLAHOMA2008では、UFOのベーシストとしてステージに立っていた。才能ある者は6弦であろうが、4弦であろうがどこまでも器用だと感心せずにいられない(ギターはヴィニー・ムーア)。フィル・モグとピート・ウェイともプロジェクトも組んでいたので、ジェフにとってUFOは馴染み深い仲間だ。しかも、ベーシストとしてもかなりの数のテレビや映画のセッションをこなし、中でもアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット共演の「Mr.&Mrs.スミス」が有名だ。余談だが、先月末に来日したマイケル・シェンカーとUFOの話題からジェフの名前が出ると「ああ、フィル・モグは知っている奴としかプレイしたくない人だからね。自分の知り合いで固めるのが好きなんだよ」などと言っていた。
今回は日本ひいきのジェフが日本のロック・ファンに自分のことをもっと知ってほしいという意味も込めて、来日に向けたコメント映像を撮影するだけの予定だったが、自宅の庭でお気に入りのギターを3本並べて迎えてくれた。撮影の途中、飛行機の音が少々耳障りだったものの、心地よいフレーズが彼の庭を包んでいた。
。
-
COSMOSQUAD:
Jeff Kollman - Guitar
Christopher Maloney - Bass
Shane Gaalaas - Drums







