バンド・ブーム前夜の日本の音楽シーンを疾風のごとく駆け抜けた、伝説の
ロック・バンド、RED WARRIORS。1985年に、レベッカを脱退したギタリスト、
木暮“Shake”武彦が中心になって結成され、1989年に解散するまで実働5年
未満という短い間だったにもかかわらず、20年の歳月を経た今でも根強い人気を
誇っている。そんな彼らは過去これまでに3度再結成を果たしているが、今回
“最後の”ともウワサされる復活ライヴを今年10月にZepp Tokyoにて行った
際に収録したDVDが早くも登場!ファンにとっては嬉しいクリスマス・プレゼン
トだ。
ステージに立つのは、ShakeにボーカルのDiamond☆Yukai、ベースのKIYOSHIのオリジナル・メンバー3人に、ドラマーとキーボーディストを加えた計5人。さすがに観客の顔ぶれは30代半ば以降が中心といった感じだが、MCを含めて同窓会的な感傷や湿っぽさは皆無、一瞬一瞬熱く燃え尽きるようにライヴ自体が突き進んでいくのも実に印象深い。“らしい”といってしまえばそれまでなのだが…。Yukaiの歌声、パフォーマンスも一切の衰えなし。最近はテレビのバラエティ番組にも進出を果たしている彼だが、あの飄々とした、何かを超越した人間だけが持っている独特の雰囲気は、やはりステージ上こそがよく似合う。何度も繰り返される観客への投げキッスにマイク・スタンドの構え方まで、一挙一動がとにかく絵になる男である。一方Shakeは、そんなYukaiから一歩引いた場所にて、寡黙にギターを弾き続けることによって存在感を発揮。この2人が一本のマイクを挟みコーラスをとる“ツー・ショット”などはファンにとってはたまらない場面なのでは。
「Outsider」「バラとワイン」「ルシアン・ヒルの上で」「Royal Straight Flush R&R」といった初期シングル曲も含むベスト・オブ・ベストな選曲。いい意味で前時代的、ロックとは名ばかりの流行に迎合した薄味のポップ・ミュージックとは一線を画す、バッド・ボーイズ・ロックンロールの魅力が再確認できるホット・アイテムにして、“RED’S”が新たな伝説を刻んだ夜、その記録として幅広い層の音楽ファンに届いてほしい、そんな仕上がりとなっている。
同時発売されるCD盤は、ディスク2枚に渡りこの白熱のZepp Tokyo公演を…だけではなく、その約2週間後に行った名古屋E.L.L.公演から「Guerrilla」「Black Jack Woman」「Wild Cherry」の3曲を抜粋し追加収録。改めていうまでもなくコチラも必聴だ。

